☆読書感想 言葉にできるは武器になる。

著 梅田悟司  電通コピーライター

2016

 

この本を手に取った理由は自らの心の叫びをなんとかして形にできないかという想いがあったからだ。

 

 

著者がしきりに書いていたのが「外に向ける言葉」と「内なる言葉」だ。

前者は口から発する言葉、

後者は頭の中の言葉というニュアンスだ。

 

後者をを意識することで、より相手に刺さる言葉となって、コミュニケーションが上手になるらしい。

 

まず、言葉には「解像度」があると言う例えを使っている。

「うれしい」とか「ヤバイ」と言った言葉は解像度の低い状態で、人に全く伝わらない。(=文字が見づらい)

中身の伴う解像度の高い状態は伝わりやすい。(=文字が見やすい)

内なる言葉を鍛えるとその内容を自分の言葉で説明できるようになるらしい。

 

 

次に、内なる言葉を発する段階で2つの脳の領域を使っていると説明している。

一つは思考領域、

もう一つは記憶領域だ。

(コンピュータのストレージとCPUで例えている。)

 

どういうことかというと、人は物事を考えている際に思い出を振り返りながら考えているということである。

 

私はいつもそうなのだが、一つのことを考え出すと考えがまとまらずに終わってしまう。

たしかに、その時は過去どうやっていたかを次々に振り返ろうとしていた。

 

これを改善するためにその内なる言葉を書き出すことで次の記憶や思考領域を空け、さらなる言葉の展開ができるということのようだ。

 

ここまでは面白く感じた。

 

しかし、

途中から言葉を鍛えるテクニックをいくつも紹介し出した。これが実際に行動を起こしてみたいと感じられない。

多分、著者がコピーライターであるせいだろうが、A4用紙に一文ずつ書き出すというのに非常に慣れているのだろう。

一般の人がそんなことをやろうとすると変な目で見られる。

もっと自然な形にできないだろうか。

例えばスマホに箇条書きにまとめてみるのはどうだろう。スワイプで順番を簡単に入れ替える。

その方が簡単と感じる。

(文字を書くではなく打つことになるので、著者の想定通りの効果は生まれないだろうが)

 

 

せっかくこんなくだらないブログを始めたのだから、内なる言葉をここに書き綴っていきたい。