☆読書感想 炭水化物が人類を滅ぼす
著 夏井睦 皮膚科外科治療医師
2013
昨今よく聞かれるようになった糖質制限に興味があってこの本を読んだ。
文庫本として手軽に選んだが、内容は非常に濃い。
まるでというか完全に生物史の本じゃないか。
食事の取り方に関する本かとイメージしていたのに、いい意味で驚いた。
ただ、この本を読んではっきりしたのは、糖質=炭水化物が人類にとって取るべき栄養素ではないということだ。
糖はタンパク質と脂質から人体の働きで自然に生成される。
それ以外の方法で取るというのは、生物にとっては想定されていないということだ。
しかし、日本のみならず世界で炭水化物というのは必要とされてきた。
しかも神様として信仰の対象にもなっているわけだ。
それを今日から止めろと言われてやめるわけがない。
そういった糖質制限のいい点悪い点をバランスよく取り上げ、科学的に検証した素晴らしい本だった。
私も生産者の方々には大変申し訳ないが、消費量を考え直したいと思う。
でもご飯は世界で最も美味しい食べ物だから、たまにはがっつり食べてしまいたい。